この記事を読んで分かること
- タイトル、ディスクリプション(TD)とは?
- タイトル、ディスクリプションの設定準備【基本】
- タイトル、ディスクリプションを設定する際のポイント
- 最終整合性チェック
タイトル、ディスクリプション(TD)とは?
タイトル(T)とは?
タイトル(title)とは、ユーザーと検索エンジンに対して、Webサイトの内容を端的に伝えるための文言です。
これを検索エンジンが認識し検索サイトで表示したり、ユーザーがお気に入りに保存したときにページの名称として使われたりするため、非常に重要なものです。
「タイトルタグ」とも言われます。
下記の画像で赤線で囲まれている部分となります。
ディスクリプション(D)とは?
ディスクリプション(description)は、検索サイトに表示される概要文・説明文として使われます。
下記の画像で赤線で囲まれている部分となります。
タイトル、ディスクリプションの設定準備手順
<設定準備手順>
1. キーワードの確認・検索
2.検索サイトで上位表示されるページの確認
3-A. TDを設定したい記事と似た内容の記事が上位表示していた場合
(Ⅰ)上位表示ページ内共通キーワードの抽出
(Ⅱ)タイトル、ディスクリプションへ組み入れる
3-B. TDを設定したい記事と異なる内容の記事が上位表示していた場合
(Ⅰ)TDを設定したい記事を読み、象徴的なキーワードの再抽出
(Ⅱ)「記事の内容を象徴しているキーワード」を検索
(Ⅲ)ページ内共通キーワードの抽出タイトル、ディスクリプションへ組み入れる
1. キーワードの確認・検索
作成した記事が「どのような検索キーワード」を狙いたい記事なのかを確認してください。
狙いたい元素ワードや、元素ワードを包括する複合ワードを記事中から抽出してください。
キーワードの確認が終われば、検索サイトで検索してください。
2. 検索サイトで上位表示されるページの確認
狙いたいキーワードを入れて検索した結果、検索上位に表示されたページを確認してください。
確認する検索上位の記事は「どのようなページがユーザーを満足させ、Googleに評価されてるのか」ということが分かれば良いので、5記事程度が良いでしょう。
どのような結果が表示されていたかによって、次の対応策が3-Aまたは3-Bで異なります。
適した対応策を用いて、タイトル、ディスクリプションを設定してください。
「海にも一緒に連れていきたい!涼やかなスマホカバー特集」
元素ワード「海 × スマホカバー」「海 × 涼やか × スマホカバー」の場合
上記のキーワードでGoogle検索して、表示された上位5記事を確認すると、
他社の記事は元素ワード「海 × 夏 × スマホケース」などを狙っている記事だと判断できます。
この結果から「海 × スマホカバー」より「海 × 夏 × スマホケース」を
タイトル、ディスクリプションに含ませたほうが、効果的に上位が狙えることがわかります。
3-A. TDを設定したい記事と似た内容の記事が上位表示していた場合
(Ⅰ)上位表示ページ内共通キーワードの抽出
上位表示されているページの中から、どのページでも共通して多く使用されているキーワードを抽出してください。
上位表示されているページはGoogleからユーザーの「課題・悩み・興味」に対して応えていると判断されているので、
どのようなキーワードを入れれば、Googleから良い評価を得れるのかを確認していきます。
タイトルとディスクリプションで使われているキーワードを抽出する。
タイトルとディスクリプションはユーザーが「どのサイト・ページに訪問するか」という点で大きな影響を
及ぼします。どのページも当然ながらタイトルとディスクリプションの設定に力を入れています。
ですので、TDで使われているキーワードは各ページが狙いたいと考えている可能性が高いと考えられます。
上位表示されているページでキーワードを抽出する際は、タイトルとディスクリプションを中心に確認してください。
(Ⅱ)タイトル、ディスクリプションへ組み入れる
キーワードの抽出が終われば、それらのキーワードを自然な形でタイトルとディスクリプションに組み入れてください。
タイトル、ディスクリプションの有効的な作り方はタイトル、ディスクリプション設定を御覧ください。
「海にも一緒に連れていきたい!涼やかなスマホカバー特集」の場合
「海 × 夏 × スマホケース」をタイトル、ディスクリプションに含ませたほうが、効果的に上位が狙えるので、
「海にも一緒に連れていきたい!夏に涼やかなスマホカバー特集」などに変更します。
3-B. TDを設定したい記事と異なる内容の記事が上位表示していた場合
(Ⅰ)TDを設定したい記事を読み、よく使われているキーワードの抽出
作成した記事と、上位表示されているページの内容が異なる場合は、狙っているキーワードが適していない可能性があります。
もう一度作成した記事を読み、キーワードの抽出を再度行ってください。
「ワンピース」というキーワードを狙って記事を作成し、「ワンピース」を検索サイトで検索します。
「ワンピース」の検索結果は、洋服ではなく、漫画の『ONE PIECE』が検索上位に出てきてしまったので、狙っているキーワードが適していないことがわかります。
もう一度記事を読み直してみると、「ワンピース」や「洋服」という単語を多く使っていることが分かりました。
そこで、抽出するキーワードは「ワンピース」「洋服」だと決めます。
(Ⅱ)「記事の内容を象徴しているキーワード」を検索
(Ⅰ)で抽出したキーワードを検索サイトで検索します。
<例>ワンピース(洋服)の紹介記事を作成する場合
「ワンピース × 洋服」というキーワードを狙うと決めれば、そのキーワードで検索します。
上記のキーワードでGoogle検索して、表示された上位5記事を確認してください。
(Ⅲ)ページ内共通キーワードの抽出タイトル、ディスクリプションへ組み入れる。
(Ⅱ)で検索上位に表示されているページの内容で共通しているキーワードを抽出し、
変更したい記事のタイトル、ディスクリプションに反映させます。
検索上位のページを見ていくと、通販サイトが多いことが分かり、「通販」などのキーワードもサイト内に盛り込まれていることが分かりました。そこで、狙うキーワードを「ワンピース × 洋服 × 通販」にします。
タイトル、ディスクリプションを設定する際のポイント
<タイトルを設定する際のポイント>
・キーワードを必ず含む。
・同じキーワードは2回以上できるだけ使用しないようにする。
・文字数は、できるだけ32文字以内に収まるようにする。
必ずしも32文字以内に収める必要性はありません。
カタカナや数字を入れ、目に止めるキャッチーなタイトルにするとクリック率が上がる可能性があります。また、キーワードを文頭に持って来たほうがクリック率が上る可能性があります。
・ページの内容が分かるタイトルにする。
タイトルを見てページの中に何が書かれているのかが分かるタイトルにしましょう。
・キーワードを無理に繋げた不自然な日本語にならないようにする。
【より有効なポイント】
・ユーザーが得られる情報を簡潔に書く。
例)30の基本型を使った売れるキャッチコピーの作り方
・同じ属性のキーワードを含める。
例)可愛いサボテンを育てる!誰でもできる簡単な育成方法をご紹介
この場合の「育てる」「育成方法」のような、同じ意味の単語を違う表現にタイトル内で繰り返すと良いでしょう。
・関連性がある複合キーワードをうまく組み合わせる。
例)クルーズ船で楽しむヨーロッパの寄港地!イタリア・ジェノバってどんな場所?
>元素キーワード:寄港地 複合キーワード:クルーズ船、ヨーロッパ、イタリア、ジェノバ
<ディスクリプションを設定する際のポイント>
・短い文章で読みやすさを意識する。
ユーザーはタイトルと合わせてディスクリプションも見ています。検索された場合に読みやすい文章にしておくと、
ユーザーのクリック率も高まります。
・SEOキーワードを文頭に入れる。
文章の初めに入れておくと検索された時に太字で表示され、ユーザーの目を引くものとなります。
・文字数120文字以内を意識する。
検索された時に表示される文字数が120文字です。それ以上の文章は表示されないので注意が必要です。
【より有効なポイント】
・有益な情報や解決方法などを書く。
ユーザーが欲しい情報を明確に記載することで、クリック率も高まります。
<設定手順(応用編)>
1. 記事の確認・キーワードの抽出
(Ⅰ)記事を読み、設定したペルソナの課題の洗い出し
検索サイトを用いて、検索するユーザーは何かしらの「課題・悩み・興味」を持った状態で検索しています。そこで一度、変更したい記事を見返し、その記事でユーザーのどんな「課題・悩み・興味」に対して応えられるかを把握します。
(Ⅱ)検索キーワード想定
「課題・悩み・興味」に対してユーザー(設定したペルソナ)はどのようなキーワードで検索して、
それらを解決しようとするのかを考えます。
この段階ではブレインストーミングのようにできるだけ多くキーワードを出してください。
手順は以下の通りです。
・ユーザーの検索しそうなキーワードをできるだけ多く抽出します。
・そのキーワードから派生するワードをGoogleサジェストでさらに多く抽出してください。
Googleサジェストでキーワードを抽出する方法は下記URLをご確認ください。
「サジェストとは?進化し続けるGoogle検索の基礎を理解しよう」
「キーワード対策に使える!サジェスト(予測変換)ワード一括ダウンロードツール」
2. キーワード選定
(Ⅰ)抽出したキーワードの検索ボリュームの確認
検索ボリュームを確認した上で、狙っていくキーワードを絞っていきます。
検索ボリュームを確認するには、Googleキーワードプランナーが便利です。
詳しくは下記のリンクをご参考ください。
「キーワードプランナーとは〜Google公式ツールを使って世の中の検索ニーズを知ろう」
「Google AdWordsキーワードプランナー Webサイト」
(Ⅱ)キーワード検索・選別・選定
狙うべきキーワードが幾つかに絞れたら、それらのキーワードを検索サイトで検索します。
検索した際に、検索上位に出てくるページ(5記事程度)を確認します。
そのうち、設定したいと考えている記事がどのキーワードなら、上位表示されるかを考え、
狙うキーワードを選定してください。
※貴社サイトが上位を狙えそうなキーワードの選定方法はこちらのferretの記事をご確認ください。
SEOキーワード選定の基本が理解できる記事4選
最終整合性チェック
タイトル、ディスクリプションと記事内容の違和をチェック
記事に流入してきたユーザー(ペルソナ)がタイトル、ディスクリプションと記事内容が整合していると判断するかをユーザー目線に立って考えてください。
もしタイトルが誇大的になっていて、記事内容がタイトル、ディスクリプションと外れていれば、
ユーザーの満足感に繋がりません。
あくまでユーザー目線でタイトル、ディスクリプションの変更をできたかの確認を、最後に念のため行ってください。