Salesforceに新規で作成したオブジェクトにferret Oneの公開ページで登録されたデータを追加・送信する方法を説明します。
※連携にはSalesforceのLightning Enterprise Edition以上を契約している場合、利用することができます。
※Lightning Professional EditionではAPIをオプション購入していただかないと利用することはできません。
目次
ferret OneとSalesforce連携でできること
公開ページで登録されたデータをSalesforceのオブジェクトに登録することができます。
「オブジェクト」とは、Salesforceでの取引先情報、連絡先電話番号、取引先の責任者などの決められた形式になり、「レコード」と呼ばれる情報がまとまる蓄積される場所です。
Salesforceでは、予め用意された「標準オブジェクト」と、オリジナルで定義する「カスタムオブジェクト」の2種類があり、ferret Oneではそれぞれのオブジェクトをフォームの項目と連携させ、フォームからSalesforceへデータを送信することができます。
手順
1. ferret Oneの外部サービス設定でSalesforceを連携する
※使用するには、あらかじめferret Oneとの連携設定をしておく必要があります。
■詳細な連携方法はこちら
>Salesforce(セールスフォース)連携方法
2. Salesforceにログインし、オブジェクトマネージャーの一覧ページに遷移します。
該当ページ:設定 > オブジェクトマネージャー
3. オブジェクトマネージャーをクリックし、「+新規オブジェクト」を選択します。
4. 必須項目を入力し、「保存」をクリックする
・表示ラベル
例:fO連携テスト、フォームA、フォームBなど、フォーム自体の名前を記入
・オブジェクト名
例:fOtest、formA、formBなど ※アルファベット表記のみになるため注意
ページ下部の検索状況、オブジェクト作成オプションに必ずチェックを入れてください
5. 新規カスタムタブ 「ステップ1. 詳細を入力」の必須項目を入力し、「次へ」をクリックします。
・レコード名
例:取引先名など
・データ型
テキスト、数字など様々な種類があります。取引先名ならテキスト情報なので「テキスト」を選びます
6. 新規カスタムタブ 「ステップ2.プロファイルを追加」で「次へ」をクリックします。
特に設定をしていただく項目はありませんので、そのまま次のフローに進んでください。
7. 新規カスタムタブ 「ステップ3.カスタムアプリケーションに追加」に遷移 保存をクリック
特に設定をしていただく項目はありませんので、そのまま次のフローに進んでください。
8. オブジェクトマネージャーが完成
カスタムオブジェクトの作成はこれで完了です。
9. オブジェクトマネージャー 「項目とリレーション」に遷移します
ferret Oneのフォームからデータを送信したい項目を追加していきます。
作成者、所有者、最終更新者はデフォルトで設定されています。
10. 右上の「新規」をクリックします
この項目作成がフォームの中でいう 「氏名」「メールアドレス」「住所」「郵便番号」 などのレイヤーになります。
11. カスタム項目新規作成 「ステップ1.データ型の選択」からデータ型を選択します。フォームの項目に合わせて設定する必要があります。
12. 「次へ」をクリックします
13. カスタム項目新規作成 「ステップ2.詳細を入力」の必須項目を入力します
ferret OneでのSalesforceのフィールド名に当たります。
項目の表示ラベル、文字数、項目名を入力してください。
※「項目名」は必ず英語で入力してください
※項目の連携にはそれぞれ文字数制限があります。
■ferret Oneでの文字数制限についてはこちら
>【画面説明】サイト/入力フォーム 入力フォーム一覧 編集(項目設定)
※Salesforce側の項目の詳細については、Salesforceのカスタマーセンターにお問い合わせください。
14. 「次へ」をクリックします
15. カスタム項目新規作成 「3.項目レベルセキュリティ設定」で「次へ」をクリックします
16. カスタム項目新規作成 「4.ページレイアウトへの追加」で「保存」をクリックします
17. 項目とリレーションに追加した項目が表示されます。
18. ferret Oneの管理画面にログインをし、入力フォームを設定します。
該当ページ:サイト > 入力フォーム
■入力フォームの詳細はこちら
>【画面説明】サイト/入力フォーム 入力フォーム一覧
下記の場合、連携できていない可能性があります。
・SalesforceのAPIが有効化になってない場合(フォーム編集に入るとエラーが出る)
・もしくは、ferret Oneの設定:設定>外部サービス設定>Salesforce>インスタンスURL がSalesforceの設定「私のドメイン」と不一致
19. 入力フォーム オプション設定で「オブジェクト」を選択します
Salesforceと連携設定が完了している場合、外部サービス(MAツール)の登録経路から作成したカスタムオブジェクトを選択することができます。
これでSalesforceのカスタムオブジェクトとferret Oneのフォーム連携は完了です。
20. 入力フォームの項目設定に「Salesforceフィールド名」が追加されていることを確認します
21. Salesforceへデータを送信したい項目の「編集」ボタンをクリックします
編集ボタンをクリックするとモーダルが表示されます。
選択リスト、ラジオボタン、チェックボックスは以下のような設定画面になります。
※バリュー(Salesforce側の連携内容)には、Salesforce側の「API 参照名」を入力します。
また、チェックボックスは複数選択が可能なため、
A B
といった空白区切りでデータが連携されます。
【入力フォーム例】
【連携データ】
テレビ広告 ウェブ広告
22.「外部サービス連携」からSalesforceと紐付ける項目を選択します
23. 「保存する」をクリックします
24. 入力フォームの項目「Salesforceフィールド名」に設定されていることを確認します
24. フォームが埋め込まれているページを更新し、完了です
作成したオブジェクトを確認する方法
1. Salesforceを設定した入力フォームがあるページに遷移します。
2. 項目を入力し、送信ボタンをクリックします。
3. Salesforceの管理画面に遷移します。
4. アプリケーションランチャー アプリケーションを検索します。
※Salesforceのアプリケーション作成時に「検索状況」にチェックをしていないと検索ができません
5. 参照したデータの詳細ページにフォームで入力した内容が表示されます。
Salesforceのオブジェクトの編集をした場合
Q.Salesforceのオブジェクトの編集をした場合、fOとの連携をし直さなければいけないでしょうか?
A.Salesforceのオブジェクト項目を編集した場合、
fOのフォーム編集画面の「オプション設定」タブで「オブジェクトのフィールドを更新」ボタンをクリックすると、オブジェクトの項目のリストが更新され、新しい項目を設定できるようになります。
※Salesforce側で項目を更新した場合、ferret One側でも更新を行わないと項目は表示されないのでご注意ください。
登録経路でオブジェクトが表示されない場合
Salesforce連携ユーザーとして設定されているユーザーのプロファイルを確認し、オブジェクトへの権限があるかを確認してください。
Salesforce画面 設定 > 管理 > ユーザー > プロファイル > 標準オブジェクト権限
フォームのデータがSalesforce側に連携されない場合
下記、2つの手段のうち、いずれかをお試しください。
1. 弊社カスタマーサポートにお問い合わせください
2. Salesforceにお問い合わせください
いずれの際も下記手段にてエラーログを取得いただき、提出いただくとスムーズかと存じます。
◯該当Salesforceメニュー
- 設定 > デバッグログ
- 自分のユーザーを「Edit」
- 開始日を今 例)2020/09/29 15:00
- 有効期限を明日 例)2020/09/30 14:59
※24時間以内に設定する必要があります
下記、Salesforceのヘルプページもご確認ください。
https://help.salesforce.com/articleView?id=code_add_users_debug_log.htm&type=5